土曜日, 4月 07, 2007

ミステリーウィーク

 先週今週と親子共々風邪でダウンしていたので、お出かけはいっさいなし。そんなときの楽しみは「読書」。あまり夢中になって読むことができないので、片手間に読むのにベストなのはほんわかミステリー。そんなジャンルはないけれど、去年から読み始めたノースカロライナのチャールストンのティールーム経営の女性を主人公とした「お茶と探偵シリーズ」(ローラ・チャイルズ著 ランダムハウス講談社文庫刊)に始まって以来この系統のミステリーにはまってしまった。
 今回は、クレオ・コイルの「コクと深みの名推理シリーズ」(ランダムハウス講談社文庫刊)のPart2『事件のあとはカップチーノ』から読み始めた。前回のPart1『名探偵のコーヒーのいれ方』ではすっかりコーヒーにはまり、バリスタになりたいとすら思ってしまった。主人公のクレアは同じ三十代後半とあって共感も大きかった。マンハッタン(ニューヨーク)のビレッジで暮らす老舗コーヒーハウスのマネージャーが解く殺人事件。マンハッタンの様子や9.11以降の人々の意識の変わり方から最近のシティでの流行など、この手のミステリは再度の詳細を楽しめる。
 今週はその他にあと4冊読んでしまった。新しく読み始めたワシントンDCを舞台にウェディング・プランナーが探偵になる『ウェディング・プランナーは眠れない』と『ウェディング・プランナーは凍りつく』(ローラ・ダラム著 ランダムハウス講談社文庫刊)で、これは結構面白かった。実際に著者も本当にウェディング・プランナーが本職なのだが、人物(特に親友のケイタラー・リチャード)が魅力的で会話も読んでいて楽しい。他の2冊、『マタニティ・ママは名探偵』(アイアレット・ウォルドマン著 ビレッジブックス刊)と『愛犬つれた名探偵』(リンダ・O・ジョンストン著 ランダムハウス講談社文庫刊)は元弁護士が書いたという共通点がある。両方ともカリフォルニア、ロス・アンジェルスが舞台なのだが、あまりのめり込めなかった。元弁護士がいけないのか、西海岸が舞台のものは馴染めないのかわからないが・・・。

 確かにこうやってほぼ同時代(2000年以降)に(たぶんほぼ)同年代の人々が書いた、アメリカのいろいろな地域を舞台にした作品を続けざまに読んでみるのは面白かった。それぞれの土地柄もよく出ていて、ロスだとハリウッドが近いのでそういった芸能人が登場したり、登場人物の職業がTVや映画などの制作や企画に携わっているものだったり、ワシントンだと政治関係の仕事だったり、いわゆるWASPの階層の人々だったりする。NYは大都会で多種多様な人種がいる。そして、どの主人公もみな自分のすんでいるその地域を誇りに思っている。

 もう一つお気に入りになるために重要な要素は、「おいしそう」な食べ物や飲み物がたくさん出てくるか。
 それでいうと、ローラ・チャイルズの「お茶と探偵シリーズ」やクレオ・コイルの「コクと深みの名推理シリーズ」、ローラ・ダラムの「ウェディング・プランナー・シリーズ」は、どれもおいしそうなお菓子や料理、こだわりの紅茶やコーヒー、お酒が出てきて、おなかが空いて困るくらい。面白かったのは、「お茶と探偵シリーズ」や「コクと深みの名推理シリーズ」では紅茶の茶葉やコーヒーの残りかすでの占いが共通にでてきたこと。将来がどうなるかを占っていることも同じだった。みんなこの先どうなるか不安なのかしら・・・。

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